コンテナ建築入門
2023.12.16
コンテナ建築:空箱sorabakoの気密性・断熱性。
コンテナ建築の特性
北陸地方において快適性の高い建物とは、夏に涼しく、冬は暖かい建物ということになります。そして、それを高効率に、省エネで低ランニングコストで実現するためには、高気密・高断熱の空間をつくり出すことが必要になります。コンテナ建築は、一般的な木造住宅に比べて、その点において優位です。まず素材が鋼鉄ですから、素材内部に空気が入り込みません。そして成型建材ですから、寸法の狂いが10分の1ミリ単位で生産されています(木材は天然素材ですので、そうはいきません)。建材の寸法がそれだけ正確だと、施工をするのが熟練の大工じゃなく、経験2~3年の作業者であったとしても、ミリ単位の仕上げが、いとも簡単に出来てしまいます。そうなると、気密を表す単位「C値=0.5㎠/㎡以下」という魔法瓶とも言えるような高気密な空間をつくり出すことができます。その上で、安定的で非常に比熱の低い物質である「空気」を閉じ込める断熱材、発砲ウレタンフォームの吹き付けや、発砲ウレタンパネルを内部全面(開口部・窓ガラス部を除く)に施工すれば、高断熱も実現でき、空間の熱損失も限りなく小さく抑えられます。このレベルの熱損失(エネルギー損失が、UA値で福井県の気候地域レベル4または5で適合する[0.75~0.87])が実現できると、太陽光発電を導入することで、平成25年より経済産業省:資源エネルギー庁により推進されているZEH(Net Zero Energy House)にも適合します。